非常に不本意だが、震える唇からこぼれたのは「あぅ……うぁ……」という呻き声。情けなさすぎる。泣きたい。
情緒が忙しい俺の様子には気づかず、エステリーゼはぱらぱらと絵本を流し読みしている。ページがめくられるたび、巻き起こった風が俺の顔を直撃する。
「つまり、この絵本を読んだ夜に体が縮んだ、と……。おとぎ話みたいな話ね」
「…………」
「…………。ジュード、泣くほど悲しいの?」
「嬉しがる男なんていない」
「それもそうよね」
目尻に溜まった涙を、彼女の人差し指がそっと撫でるように拭う。その動きに身を委ねていると、柔らかな声が耳元で囁く。
「これって、呪われた王子はどうやって解呪したの? シリーズものみたいだけど」
「……それは……」
「愛する人の口づけとか、そういうの?」
「少し違う」
「じゃあ、なに? とりあえず試してみないと。その体で執務は無理でしょう」
逡巡する俺に、エステリーゼが労るような視線を向けてくる。
(くっ……、ここは腹を括るしかないか)
情緒が忙しい俺の様子には気づかず、エステリーゼはぱらぱらと絵本を流し読みしている。ページがめくられるたび、巻き起こった風が俺の顔を直撃する。
「つまり、この絵本を読んだ夜に体が縮んだ、と……。おとぎ話みたいな話ね」
「…………」
「…………。ジュード、泣くほど悲しいの?」
「嬉しがる男なんていない」
「それもそうよね」
目尻に溜まった涙を、彼女の人差し指がそっと撫でるように拭う。その動きに身を委ねていると、柔らかな声が耳元で囁く。
「これって、呪われた王子はどうやって解呪したの? シリーズものみたいだけど」
「……それは……」
「愛する人の口づけとか、そういうの?」
「少し違う」
「じゃあ、なに? とりあえず試してみないと。その体で執務は無理でしょう」
逡巡する俺に、エステリーゼが労るような視線を向けてくる。
(くっ……、ここは腹を括るしかないか)



