「…………死ぬかと思った」
「ちょっともう、手鏡に押しつぶされて夫が死ぬとか洒落にならないから。まだ若いのに、わたくしを未亡人にさせないでよ」
「それに関しては申し訳なかった。俺もこんなことになるとは予想していなかったんだ。以後、気を付ける……」
「そうしてちょうだい」
二人同時にため息をついた。
日々の鍛錬は欠かしていなかったのに、この体は脆弱すぎる。
(先ほどは本当に危なかった。小人でいるのも楽じゃないな……)
まさか、身近にこんな危険が潜んでいるとは。小人の苦労を身をもって実感していると、呆れたような声がかかった。
「これはわたくしが持つから、あなたはじっとしていて」
底冷えする瞳を向けられ、俺は無言で頷く。妻の言葉に逆らえるはずがなかった。
俺はエステリーゼが持つ手鏡のもとへ、いそいそと移動する。
全身をくまなくチェックする。思ったとおりの見た目に涙が出てきそうだ。俺が一体、何をしたというんだ。
膝を抱えて蹲っていると、エステリーゼが労るように背中を撫でてくれた。
「ちょっともう、手鏡に押しつぶされて夫が死ぬとか洒落にならないから。まだ若いのに、わたくしを未亡人にさせないでよ」
「それに関しては申し訳なかった。俺もこんなことになるとは予想していなかったんだ。以後、気を付ける……」
「そうしてちょうだい」
二人同時にため息をついた。
日々の鍛錬は欠かしていなかったのに、この体は脆弱すぎる。
(先ほどは本当に危なかった。小人でいるのも楽じゃないな……)
まさか、身近にこんな危険が潜んでいるとは。小人の苦労を身をもって実感していると、呆れたような声がかかった。
「これはわたくしが持つから、あなたはじっとしていて」
底冷えする瞳を向けられ、俺は無言で頷く。妻の言葉に逆らえるはずがなかった。
俺はエステリーゼが持つ手鏡のもとへ、いそいそと移動する。
全身をくまなくチェックする。思ったとおりの見た目に涙が出てきそうだ。俺が一体、何をしたというんだ。
膝を抱えて蹲っていると、エステリーゼが労るように背中を撫でてくれた。



