ぱちりと瞼が開く。見慣れた天井。暖かな布団。
寝返りを打つと、ゆるやかに波打つ深緑の髪が視界に入り、硬直した。
(……エステリーゼ!? なぜ俺の寝室に!?)
あわあわと目を泳がすが、長年過ごした自室で間違いない。
とっさに口を手で覆う。そうでもしなければ、衝動のままに叫んでいた。
いやだってそうだろう。起きたら、好きな相手が横で寝ているんだぞ。狼狽しないほうがどうかしている。ちなみに俺はまだパニック中だ。
できるだけ息を潜め、エステリーゼの様子をつぶさに観察する。すうすうとよく眠っている。一定の間隔で、彼女の体が少しだけ上下する。
(夢、じゃない。本物だ……)
ほどかれた髪。閉じられた瞼。ネグリジェから覗く白い肌。
エステリーゼ・ウォルトン。俺の最愛の人だ。
その彼女が手の届く範囲にいる。あれほど恋い焦がれた相手が、すぐそばに。
(──ああ、そうか。俺たちはもう夫婦になったのだったな)
夫婦ならば、寝室が同じでも問題はない。
しかしながら、愛らしい瞳はまだ閉じられたままだ。その事実が、どうしようもなく胸を締めつける。
寝返りを打つと、ゆるやかに波打つ深緑の髪が視界に入り、硬直した。
(……エステリーゼ!? なぜ俺の寝室に!?)
あわあわと目を泳がすが、長年過ごした自室で間違いない。
とっさに口を手で覆う。そうでもしなければ、衝動のままに叫んでいた。
いやだってそうだろう。起きたら、好きな相手が横で寝ているんだぞ。狼狽しないほうがどうかしている。ちなみに俺はまだパニック中だ。
できるだけ息を潜め、エステリーゼの様子をつぶさに観察する。すうすうとよく眠っている。一定の間隔で、彼女の体が少しだけ上下する。
(夢、じゃない。本物だ……)
ほどかれた髪。閉じられた瞼。ネグリジェから覗く白い肌。
エステリーゼ・ウォルトン。俺の最愛の人だ。
その彼女が手の届く範囲にいる。あれほど恋い焦がれた相手が、すぐそばに。
(──ああ、そうか。俺たちはもう夫婦になったのだったな)
夫婦ならば、寝室が同じでも問題はない。
しかしながら、愛らしい瞳はまだ閉じられたままだ。その事実が、どうしようもなく胸を締めつける。



