今までの苦労なんてあっという間に吹き飛んだ。
ようやく念願叶ってエステリーゼと両思いになれたのだ。これで浮かれるなというほうが無理がある。
「絶対に幸せにする。俺を選んでくれたことを後悔はさせない」
「ええ、期待しているわ」
俺の好意を素直に受け止めてくれるエステリーゼが愛しく、彼女を抱き上げたまま、俺は年甲斐もなくその場をくるくると回った。
◆◇◆
王都の大聖堂の前で、俺は花嫁が到着するのを待っていた。
もうすぐ鐘が鳴る。本来は中で待っていたらいいのだろうが、そろそろだと思うと、おとなしく座って待っていられなかった。
ふと、遠くから聞こえる馬の蹄の音に顔を上げる。しばらくしてヴァージル公爵家の家紋が入った見慣れた馬車が目の前で停まった。馭者が馬車のドアを恭しく開く。
そこには俺が待ち望んでいた花嫁が乗っていた。
「ようこそ、エステリーゼ」
彼女は俺のエスコートを受け、いつもより慎重に馬車から一歩ずつ降りる。
「……公爵家の馬車を貸してくれてありがとう」
「いや、礼には及ばない。君が無事にたどり着いてくれて安心したよ」
馬車を貸してほしい、と言われたときは面食らったが、こうして彼女の無事な姿が見られてよかった。
「君を待つ時間も悪くない。ずっとこの日が来るのを待っていた。ようやく、君と夫婦になれるんだ。今日ほど素晴らしい日があるだろうか」
ようやく念願叶ってエステリーゼと両思いになれたのだ。これで浮かれるなというほうが無理がある。
「絶対に幸せにする。俺を選んでくれたことを後悔はさせない」
「ええ、期待しているわ」
俺の好意を素直に受け止めてくれるエステリーゼが愛しく、彼女を抱き上げたまま、俺は年甲斐もなくその場をくるくると回った。
◆◇◆
王都の大聖堂の前で、俺は花嫁が到着するのを待っていた。
もうすぐ鐘が鳴る。本来は中で待っていたらいいのだろうが、そろそろだと思うと、おとなしく座って待っていられなかった。
ふと、遠くから聞こえる馬の蹄の音に顔を上げる。しばらくしてヴァージル公爵家の家紋が入った見慣れた馬車が目の前で停まった。馭者が馬車のドアを恭しく開く。
そこには俺が待ち望んでいた花嫁が乗っていた。
「ようこそ、エステリーゼ」
彼女は俺のエスコートを受け、いつもより慎重に馬車から一歩ずつ降りる。
「……公爵家の馬車を貸してくれてありがとう」
「いや、礼には及ばない。君が無事にたどり着いてくれて安心したよ」
馬車を貸してほしい、と言われたときは面食らったが、こうして彼女の無事な姿が見られてよかった。
「君を待つ時間も悪くない。ずっとこの日が来るのを待っていた。ようやく、君と夫婦になれるんだ。今日ほど素晴らしい日があるだろうか」



