起こすつもりはなかったが、俺のその言葉が聞こえたようで、動き出すちびネコ。



薄ら開いた色素の薄い目と視線が合って、アイツは目を擦った。



「てんちょ…終わった?」


「ん。寝るならベッド行けよ」


「お豆と待ってたら、寝ちゃってた」



「これ、食っていいの?」


「うん。あ、冷めたかも。温め直す…」


「いいって。ありがとな」


「…うん」




肉じゃがと野菜炒めに、ご飯と味噌汁。



手を合わせて味わった。


美味いんだよな、これが。



「今日、よく食べるね?」



「腹減ったんだよ。誰かさんを探しに行って、誰かさんを風呂に入れて。肩凝った」


「モム?」


「いい。風呂入って寝るわ」


「そっか」