リンは颯爽と帰り、雨蘭も店を出た。




俺も公園で一服して帰ろうと思ったが、そういやアイツ飯作っとくとか言ってたのを思い出した。


しゃあねぇ帰ってやるか、と。



店を閉め、家に帰った。







珍しくシンとしていて、やっと豆太も大人しくなったかと思いながら、リビングの扉を開けた。



するとカーペットの上で、2匹のネコが丸まってスウスウ寝息を立てて眠っていた。




テーブルの上には、ラップのかかった料理が並べられていて。



待ってる間に疲れ果てて寝たか、と。









「わりぃな、待たせて」


思わずそう、呟いた。