コイツの頭を撫でるなんてこと、お兄様に見られたら俺の首危ういかなー。
って、おわ!?
突然、足に何かが当たった感じがしてよろつく。
足元を見ると、さっきまでコイツと遊んでいたネコが、俺の周りをまとわりついていた。
「てか、このネコなに」
「帰ってる途中、コネコがいた」
「オマエ、まさかこのネコについていったとかじゃねぇよな?」
「うん、そう」
「ほんとマイペースなやつだな…」
「ね、てんちょ。このネコ、連れてってもい?」
「はぁ?やだね、置いてけ」
「けど、てんちょに懐いてる」
「しっしっ。俺はこのでっけーネコ連れて帰んなきゃなんねぇから、お荷物は増やさねぇの」
「小兎、お荷物じゃないよ」
「例えだろ」


