その次の瞬間。
ポンポン、って頭を撫でられた。
ホワッ…って何?
胸がホワッてした。
てんちょ、魔法使い…。
あ!コーヒー忘れた!
「てんちょ、コーヒーまだっ、」
「そこまでしなくていいって。家政婦じゃねぇんだろ?」
「…そうだけど」
「掃除も助かる。ほんと助かる正直。けど業務的に思うなよ」
「思って、ないよ」
「ならいーんだけど」
「うん」
「ほらもう行け。道わかんのかよ、元迷子さんよ」
「うん。ウランちゃんに地図もらった」
「それでたどり着いたらオマエ天才」
ウランちゃんの地図はなぜかてんちょに取られ、代わりに渡された地図を持たされた。


