「私明日、担任に聞いてみるよ。制服と教科書だよね」
「おー、よろしくなー」
よし、これでコイツの学校問題は解決だな。
しばらくしたら通えるようになんだろ。
やっと牛丼を食い尽くした家出少女は、雨蘭にお礼を言っている。
お礼が言えれば、世の中うまくやってけるな。
「てんちょも、ありがとう」
「…あぁ」
「なに照れてんの?」
「黙れよ、ガキンチョが」
「えー?ガチ照れなのー?」
「つーかオマエ、その顔面反則っつったよな?」
「私の顔、ハンソク…?」
「意味伝わってないよ、てんちょ?」
「ダマレ」
あ、てかコイツと同居することになった話…。
…ま、今はいいか。
コイツも社会に出ようとしてる真っ最中だしな。
もう少し、様子見ながらでも遅くないだろ。
さてと、もう一本。