それが届いたのと同時くらいに雨蘭がやっと来て、話に入れるかと思いきや、牛丼が先だと頬張っていた。





「この子何?店長の愛人?」


「アイジン…」



「ちっげぇよ!冗談キツいよ、雨蘭ちゃん」



「じゃあ何?こんな美女といつの間に同棲してるの?案外、秘密主義なんだね店長って」


「勝手に話膨らますのやめんか?」


「じゃあ早く説明してよ。牛丼がノド通らない」




「もう完食寸前が何言ってんの?」



コイツも大概変人だったわ。


足りないと思って大盛りにしてやったってのに。


バイト代から引くからな。




2人にはとりあえず自己紹介をさせた。


どうやら雨蘭は、コイツのこと初見らしい。



「こんな美女いるって知ってたら、ワーワーキャーキャー今頃学校中うるさいよ」


「だよな〜。じゃあクラスも知らねぇってことだ?」



「いや、待って。私のクラス、一つだけ席が空いてるのよね」


「おい、それじゃねぇの?コイツの居場所」



「居場所とかクッサ。店長時々、おっさん出すのやめた方がいいよ」


「26には逆らえねぇの…」