お店の前でピタリ立ち止まる。
中が騒がしい…。
てんちょから、友達が来てるから会ってやってくれとメールが来たのはついさっき。
友達というのは、たぶんてんちょの話で時々出る、リツキという人と、コバトという人だと思う。
特に緊張してるわけではないと思うんだけど、なぜか扉の前で躊躇。
そうしていると、突然勢いよく店の扉が開いて、反射的に身体がビクーンとなる。
現れたのは、赤髪のオトナ。
「もしかして、悠人のオンナ!?」
「…はい?」
「マジで制服だ!!やっべぇな悠人!!」
「あ、の…」
「あ、おかえりな!!さ、入った入った〜!」
「うん…?」
ノリに、ついていけない。