結局、律騎は小兎が帰ってくるのを待つと聞かず、お客が来たら対応に励んだ。
來鳩はごめんね、と言いつつも、やっぱり小兎を見てみたいとワクワクしている。
俺も半分諦め、一応小兎に事前メール。
一言、わかったとだけ返信が来て、小兎の帰りを待った。
「ねぇ、悠人。学校そろそろ終わる頃か!?」
「そうなんじゃねぇの」
「てか、写真とかねぇの?ツーショット!」
「ねぇよ」
「じゃあどんな感じか、雰囲気教えろよ!」
「はぁー?…まぁ、子どもの割に大人っぽくて、美人」
「ククッ。ベタ惚れだな」
おもしろおかしく笑う律騎を、とりあえず病院送りにしようかと考える。
そうこうしているうちに、小兎の帰宅時間は迫っていた。