オマエが堪らなく愛しいよ。

小兎が来てから、なんでも頼りきりだよなぁ。




新聞なんか1週間分溜まってることがザラだった。


ゴミも捨てに行かねぇし、皿だって毎日洗うわけじゃねぇからシンクに溜まってたし。



小兎がいると、この家好きになるわ。





戻ってきた小兎はすでに制服姿で、カバンも持って出かける準備は万端だった。



「もう行く?」


「うん」


「早いねぇ」



「あ、てんちょ。定休日はリーブルで勉強会させて欲しいの」



「えー、それって昨日の宝井クンもいんのー?」


「うん」


「ふーん。アイツ、小兎のこと狙ってんよ?」


「小兎も狙ってるよ」





「は!?」



「小兎、狼と友達になりたい」



あ、そゆこと…。


その言い方、かなり誤解をうむんだけど。