オマエが堪らなく愛しいよ。

この体勢のままドライヤーをかけた。



かなり長い茶色の髪は、細くて簡単に俺の手に絡まる。


少し猫っ毛で、柔らかくて。



オマエの両親、さぞ美形なんだろな〜。


なんて繰り広げる妄想。




「ん、終わり」


「…ありがと」



「さっきから静かじゃね?」



「てんちょが、私の心臓いじめてくるから…」


「あー俺も十分、いじめられてるけど」








「…あ、ほんとだ。早い」


「小兎からくっついてくんだったら、もうあの話は無効ってことでいんだよな?」



「う、ん。だってもう、ガマンしなくてもいいし…」



はい、お触り許可出ましたぁ。


んじゃ、今日小兎は俺のベッドね。




何かを察知した小兎は、一瞬俺から離れようとしてみせたが逃がすわけない。