俺ちょっと、冷静になろ。




自己規制、かけることにした。



アイツのこと、俺なりにだけど、今までの恋愛みたく傷つけたくねぇ。




考え方を改める決心をしつつ、箱に残ったあと2本を順にくわえた。


















「…あ、いた」



そんな声が届いたのは、ラスト1本を味わっていた時。



振り返らない俺の隣に小兎が来て、服の裾を軽くつまむ。


どこでそんな技身につけるのかね…。


イマドキの女子高生はみんなそうなわけ?



「…んなわけねぇよなぁ」


「…え、なんか言った?」



「なーんも…って言いてぇとこだけど、さっきはなんつーか悪かったな」


「うん。あの場で話す内容じゃない」


「ですねぇ」