「あ、てかさー。この後お茶とかどお?」



突然、乙藤竜生が私の肩に腕をまわ…そうとしたけど、それは鬼の形相をした采斗に阻止された。



「無理。優里に近づくな」


「なんだよー、いいじゃんお茶くらい」


「ぜっったい、無理」




グイッと采斗が私の肩を強く抱き寄せる。




「俺の婚約者だから」



「え!?」




という驚きの声をあげたのは乙藤竜生ではない、私だ。




だって…



まさかこんなにあっさりバラすなんて!!




「おおおお乙藤竜生…さん!違うんですこれは…!!」




慌てて誤魔化そうとしたけど




「へーそうなんだ。で、それが何で俺とのお茶がダメな理由になるわけ?」


「…お前ほんとにバカだなぁカス」


「言い過ぎじゃない?」




予想に反して、まるで何事もなかったかのように平然と会話を続けている乙藤竜生と采斗。



え…こんな…もんなの?まじで??