「…おいしすぎる…」



「はは、よかった。優里今日学校でしょ?お弁当も作ったから持っていってね」



「お弁当まで!?い、いいのにそんな…!」



「俺がしたいんだよねー」




綺麗に微笑んだ采斗は、私の空になったコップにオレンジジュースをついでくれた。



な…何!?この至れり尽くせりな感じは…!しかも国民的人気俳優が…こんな何者でもない一般人に!?




「俺も今日は学校なんだよね」


「が…学校…?あ、そっか芸能コースのある高校に通ってるんだったよね」




幼なじみとは言っても、実は采斗とはここ数年全く会っていなかった。だから近況はほとんど知らない。




「俳優の仕事は今日は休みなの?」



「うん、一週間オフなんだ」




そうなんだ、意外かも。


人気芸能人は、全然休みなく働いているのかと思っていた。