稟琉と一岡が…



部屋に来る!?




「えっちょっ待っ」


『じゃまた後でー』




私の返事を聞くことなく一方的に電話が切れた。




「………」



「どうしたの?」




スマホを耳に当てたままの姿勢で固まる私を不思議そうに見る采斗。





「采斗……隠れて!!!」



「は?」



「稟琉と一岡が来るの今!ここに!だから隠れてー!」




ベッドから立ち上がりマッハで玄関に向かう。



まずは采斗の靴を棚の中に押し込む!


リビングの椅子にかかっていた采斗の上着もクローゼットの中に隠した。




「そんなに慌てなくても…」




バタバタと慌ただしく準備する私を見て呆れ顔の采斗。




「慌てるよ…!
私の部屋に俳優のYUUがいたらおかしいでしょ!?」


「そお?」


「そうだよ!!!」


「あっ、じゃあ俺、また変装しよっか?また隣人っていう設定にして」


「怪しすぎるよ!!!」