「……がう」 「え?」 「違うっ!こんなの、采斗じゃない…」 チャラくて女の子が喜びそうなことばっかり言って気軽にキスして、料理諸々完璧で、虫も苦手じゃなくて… 「私の知ってる“采くん”じゃないっ!!」 「ちょっ…優里!?」 自分の部屋に飛びこんで鍵をかけた。 あれは采斗じゃない。 どっかのただのイケメン俳優だ。 私が知ってる采斗は…大好きだった采くんは 一体どこにいってしまったんだろう。