「俺からも質問していい?」



ハンバーグを食べる私をニコニコと眺めながらリュウが聞いてくる。



「アヤと優里ちゃんっていつから付き合ってるの?」


「…えっと、けっこう最近…かな」


「へー、そうなんだ?じゃあアヤは片想い長かったんだ~」


「えっ」


「そーでしょ?だってアヤ、優里ちゃんに好かれる俺のような人気俳優になりたくて俳優になったって言ってたし」


「采斗から聞いたの!?」




采斗、そんなことまでリュウに話してるんだ…なんか恥ずかしい。




「うん。アヤのテレビデビューって、俺が主演のスペシャルドラマのチョイ役だったんだけどさー」


「そうだったんだ!」


「あいつ、デビューしたばっかの新人のくせに、俺のことすっごい睨みつけてきて。何で睨むのか聞いたら、好きな女の子が俺のこと好きだから絶対負けない、とか宣戦布告されて!あれは衝撃だったなー、こいつは大物になると確信したね!」




なんか…すごく照れる!


絶対赤くなってるであろう顔を隠すように俯いた。



采斗から直接好意を伝えられるのはもちろんだけど、他人経由で聞くそれは、違う照れがあるというか…!