あの舞台初日の日。



佐保さんに采斗が呼び出されている途中、乙藤竜生…さんに、ラインを交換しようと言われた。



「ええ!?い、いいんですか!?私みたいな一般人に!それに…」



なんとなく、采斗が知ったら嫌がる気がする…




「全然大丈夫ー♡俺、親しみやすい芸能人だから♡」


「はぁ…」


「それに。

アヤに何かあった時、芸能人のお友達が一人くらいいた方が安心じゃない?ライン交換したからって別に連絡とかしないからさ~」





…それは…たしかに一理あるかもしれない。


別に乙藤竜生…さんと連絡先交換したからって、何が起こるわけでもないだろうし。




そう思って、乙藤竜生…さんと連絡先を交換した、翌日。


さっそくラインがきた(別に連絡しないって言ってたのに…)。





“優里ちゃんやっほ~
今度一緒にランチでも行かないー?”



“ランチでしたら、
采斗も誘って3人で行きましょう”



“実はアヤがすっごくお気に入りの洋食屋があるんだけど
そこでアヤが必ず食べるハンバーグ、食べてみたくない?
俺の知り合いの店だから、もしかしたらレシピも教えてもらえるかも~♡”





…まじですか!