──その日の夜、彼女の退院が決まったと光貴先生から携帯にメッセージが入った。 退院は3日後らしい。 その日は奇しくも、お兄ちゃんの命日だった。 私も光貴先生に『教授と光貴先生にご報告があるので、近いうちに時間を空けて下さい』とメッセージを送ると、すぐに『明日の17時に教授室で』と返信があった。 教授にも、光貴先生にも、本当にお世話になった。 たくさんお礼を言わなければいけない。 お礼と、お詫びを、ちゃんとしなければ────。