Galaxy☆Quintet 〜優等生女子がバンドを始めた話〜【連載中】

思いの外塩がきいていたので、そのしょっぱさをウーロン茶で軽減させていたら、隣に座る火野がきょとんとした表情でこちらを見据えていた。
あれ、何かあったのかな?まさか頬っぺたに食べかすがついてるとか、そんなベタな展開だったりする?

ウーロン茶を置いた私は、指先で自分の口元に触れながら「どうかした?」と訊ねてみる。
そしたら火野はなぜか少し躊躇う仕草を見せたあと、


「……それ、俺の、なんだが……」
「へ?」


歯切れ悪く教えられた事実には私も驚いて、思わずとぼけてしまった。
隣に座っていて同じ飲み物を頼んでいたものだから、あろうことか私は自分のウーロン茶と間違えて火野の物に手をつけてしまったのだ。
これはこれでベタな展開だけども、なんて抜かしてる場合じゃない。非常に申し訳ないことをしてしまった。