Galaxy☆Quintet 〜優等生女子がバンドを始めた話〜【連載中】

「それにしてもかおるちゃんって髪綺麗じゃん?」
「そうですか?特に手入れとかしてないんですけど」
「天然の良さを引き出すためには逆にそれが良いのかもしれないな」


自分の髪の毛先を摘まんで見ている私にそう笑ったアンドリューさんは、形を崩れさせないようにするためのスプレーを上下に振って、ぷしゅうと気の抜けるような音と共に仕上げに入る。
くしゃくしゃと遊ばせた髪にボリュームが生まれていく様子を、私は前方にある鏡越しに観察していた。

アンドリューさんは私達が出入りしているあのライブハウスに隣接した美容室に勤務しているので、これくらいのセットを行うのはお茶の子さいさいの朝飯前だという。
お陰で普段地味な髪型しかしていない私は大助かりだ。