Galaxy☆Quintet 〜優等生女子がバンドを始めた話〜【連載中】

どうしよう、あまりにも魅力的な演奏と歌声だったからつい大胆な行動にでちゃったけど、これって結構マズい状況なんじゃ……?
そりゃ勝手に入って来た人なんかに拍手されたら、誰だって警戒するよね。

四人は揃いも揃って怪訝そうな顔をし、未だドアと壁の間に身を割りこませたまま苦笑いしている私を見据えているものだから、このまま後退りして逃走しようか迷ったけれど、この人達と話してみたいという欲があえて前進することを選んだ。


「あの、」
「おーい、クソガキ共~。優しいお兄さんがお前らのためにハンバーガー買ってきてあげたぞー」


半ば開き直った態度で部屋に入った私は、とりあえず弁解すべきだと言葉を発したのだけれど、その直後に背中を向けていたドアが開いて新たな人物が登場したことにより、大きく心臓が跳ねた。