「連れて行こうぜ」



抵抗するけれど意味はなく。

私は男3人組に連れ込まれた。


埃っぽい空き教室。

碧との思い出のあの教室。

そんな教室に、なんで私は知らない男3人といるわけ!?



「なにが目的なの!?」



私が叫ぶと男たちは、ニタニタ笑う。



「俺さ、九条に恨みがあるんだよなぁ。九条にも同じ目をあわせてやる」

「……え。それって、碧に彼女取られちゃった、とかそういう恨み?」



……。

沈黙。

私、言ってはいけないことを言ってしまった気がする。

だって、男の顔が真っ赤で怒り狂った顔しているもん。



「てめぇには関係ないだろっ!?」

「関係ないなら、私を巻き込まないでよ!」



その言葉が悪かったのか。

男たちは私の手首を思い切り掴んだ。



「いたっ、」



さっき、突き飛ばされたときに痛めた手首。

そんなことはおかまいなく、男たちは私のブレザーに手をかける。



「や、やめてっ」



反抗したくでも、力が強すぎてかなわない。