スーパーの中は涼しかった。

カゴを持って歩く。


今日のお昼はお好み焼きにでもしようかな。

簡単だし、碧と一緒に作ったら楽しそうだもん。


野菜やお肉をカゴの中に入れていくと。



「陽菜さん?」



突然名前を呼ばれて振り返る。

立っていたのは凛ちゃんだった。



「凛ちゃんだ!」



私のもとへ駆け寄ってくる凛ちゃんと私服姿で会うのは初めてだ。