「なに急に」



怜央が私の頭を撫でながら笑う。

その手を振り払いながら、私は伝える。



「昨日、碧の仕事場に連れて行ってくれたことも嬉しかった」



今日も……。

相談に乗ってくれたことが嬉しかった。



「ありがと!」

「どういたしまして」

「おう」



そう言って、私たちは手を振って別れた。


太陽が真上に昇っている。

そろそろお昼の時間か。


碧、起きているかな。

……スーパーでも食材を買って帰ろう。


私はマンションまでの通り道にあるスーパーに立ち寄ることにした。