私は部屋へ帰ると先ほどのことを斎藤先生に話した。

「総司は山南先生のことをかなり慕っていたから辛いんだろうな。

でも、総司はいつか必ず立ち直る。
きっと大丈夫だろう。」

「そうだといいのですが…」

付き合いの長い斎藤先生は私の言葉が効いたと思っているらしく、安心している様子だったが、私の胸の中はまだ不安が多く残っていた。