俺は障子を乱暴に開けると部屋の中に入った。

普段あんまり怒らない俺が明らかに怒っていたから局長は驚いたらしい。

「おい、沖田。
どうしてそんなに怒ってる?」

「どうして杉崎さんに介錯をやらせたんですか?」

俺は回りくどいことなど一切せずに単刀直入に聞いた。

「介錯じゃない、杉崎に命じたのはあくまでも介錯補佐だ。」

「そういうことを言ってるんじゃないんです。

局長だって知ってますよね?
どうして杉崎さんが刀を振るうのか。」