そしていくつかの戦いを経て現在江戸を拠点としている新選組は、最大200名以上いた新選組隊士を70名以下にまで減らしていた。

それは単に戦死した者だけではなく、脱退した者も多くいたからである。

近藤先生と土方先生は已然として脱隊は許されるものではないと私たち隊士に言っていたが、脱退しても山南先生の時のように追いかけることは一切せず、脱退は暗黙の了解のようなものになっていた。