私と斎藤先生は今も前と何も変わることなく新選組の隊士として三番隊の皆と見廻りや稽古に明け暮れる日々を送っていた。

一時は意識が戻らずに心配をかけていたのだが、三番隊の人はまた笑顔で今まで通り接してくれるのが本当に嬉しかった。

私が実は女だったということはかん口令が敷かれているので、近藤先生、土方先生、斎藤先生、松本先生しか知らなかった。

もちろん未来から来た人間であるということも同じようにかん口令が敷かれており、これを知っているのも自分を除くと松本先生以外の三人しか知らなかった。