「ここからは堅苦しい話はなしだ。

土方、話さなかったのは悪かったってさっき言っただろ。
いい加減に機嫌を直せ!」

私たちの処遇が気に食わなくて土方先生は機嫌を損ねているのだと思っていたが、どうやらそれは違うようだった。

私たちが入室する前に近藤先生と土方先生は何かを話していて、そこで何かを知ったのだろう。

土方先生が知ったこと、それは私のことなのだろう、と私は本能的に悟った。