切腹を命じられる覚悟でこの部屋に入ってきていた私は何が起きたのか一瞬理解ができなかった。

斎藤先生も同じだったらしく、何度も瞬きをして驚いていた。

「どうだ?
お前らはこの罰を受け入れるか?」

やはり聞き間違いではなかった。

私と斎藤先生はこの言葉を聞いて先ほど近藤先生が言ったことが聞き間違いではなかったということを理解した。

「ありがとうございます…!
俺は多大なる恩赦を与えてくださった近藤先生に義を誓います。

そして新選組のゆくべきところに俺も行きます。」

私はまだここにいることを許してくれた近藤先生に感謝をすると同時に、命果てるときまで新選組の一員として生活することを誓った。

そして斎藤先生も私と同じく、近藤先生から言われた罰を受け入れ、私たちは許されたのだった。