「まだ聞きたいことはあるが、きっと自分の処遇を先に聞いてからの方が他のことを話しやすいだろう。

結論から言う。

杉崎、お前はこのまま新選組隊士として生活しろ。
もちろん、今まで通り男として。

そしてこれからも義のため刀を振るい続けろ。

斎藤、お前は女を新選組に入隊させた。
男と偽って。

これは本来ならば絶対に許されないことである。

お前への罰は今後何があっても杉崎のことを守り抜け。

そして杉崎がまた怪我をすることのないように、他の隊士に女だとばれることのないように守れ。」

近藤先生は私たちに罰を与えた。

私にはこのまま男として刀を握り続け生活するという罰を。

斎藤先生には自分のことだけではなく私のことも守り、二度とけがをさせないようにさせろという罰を。

「この罰をお前らが受け入れられるのであれば、俺はこれまで通りにお前らがここにいることを許可する。」

それは罰というにはあまりにも不自然だったが、近藤先生はこれが私たちに与える罰だと言い張った。

そしてこの罰を受け入れられるのであれば、このままここに残ることを許可すると。