壬生狼の恋ー時を超えたふたりー

私たちの言い分を聞いた土方先生は何も言わずに立ち上がった。

そして障子の方まで歩いてから私たちの方を向き言葉を発した。

「この件に関しては俺だけで結論をつけることはできねぇ。

とりあえず杉崎のことに関しては局長に報告させてもらう。

おそらく明日にはお前たちの処遇が決まるだろうから、それまでは他の奴らに女だということを気づかれるな。」

そう言い残すと土方先生は部屋から出ていってしまった。