壬生狼の恋ー時を超えたふたりー

「杉崎、お前…」

突然知ってしまった事態に土方先生はかなり驚き、頭の中で整理がついていないらしく、一言名前を呼ぶだけでもかなりの時間が経った。

このような態度を土方先生が私にとるということはやはりばれてしまっていているということだった。

今この部屋には4人いるのだが、誰もしゃべることはなく、気まずい空気がながれていた。

「お前、女なのか…」

気まずい空気の中最初に言葉を発したのは土方先生だった。

女なのかという問いに対し、私は静かに肯定の意をこめて頷いた。

この先起こるであろうことを覚悟して…