高校物語 ー秋ー

いや、寝ようと思ったけど、今度こそ、夜寝れない。金閣寺まで、30分弱というところだろう。ここは我慢する。


「京」


「香耶、どうしたの?」


「如月くんとの進展は?」


え?香耶、知ってるの?渡辺さんとのこと。でも、渡辺さんは香耶にもバレたくないみたいな感じだったし。


「本人に聞いて」


「ええ、寝てるじゃん」


「隣にいるでしょ」


香耶は、え、なんで渡辺さん?と、戸惑い顔。でも、私も戸惑う。だって、本人って、渡辺さんと如月じゃん。


「京、私は、京と如月くんのことについて聞いてるんだよ?なんで渡辺さんが出てくるの?」


子を諭す親のような口調。


「私と如月は、何にもない。え?香耶、渡辺さんと如月について聞いたんじゃないの?」


渡辺さんは寝てるから、起こさないように気を付けながら話す。


「いや、渡辺さんじゃなくて…え?もしかして、渡辺さんと如月くん、何かあったの?」


だから、それは自分で聞けって言ってるの。


「マジ?」