高校物語 ー秋ー

[断られたっていうか、彼女いないなら…まで言ったあと、向こうから、ないと思うって言われちゃって]


意外だった。さすがの如月も最後まで話くらい聞くのかと思った。告白は途中で切るのか。


「うーん…」


思わず声に出ていたことを、自然なこととしてまぎらわせるために髪をさっと撫でた。多分、そんな大きな声じゃないから如月だけ誤魔化せればいい。後ろの座席には香耶と渡辺さんがいる。多分2人には聞こえてない。


[何でだろう?如月もクールな割に優しいところ、あると思うから、告白切ったって聞いてちょっと意外]


だよね、と返ってくる。

「なにしてんの?」


如月が少し顔をこちらに向けた。やばい、これがバレたら一貫の終わり…!!


「いや、何でもない」


あくまでもクールに対応。そうだ。きっと今日は如月の他にもたくさんの人とたくさんのことを話しすぎて、ちょっとずれていたのだ、いつもの自分と。


「そう」


如月も、寝た。こいつもいつもの調子に戻ってきたな、と思いながら私も寝ることにする。