高校物語 ー秋ー

「うわぁ、ここのお店のたこ焼き最高!」


香耶のたこ焼きの感想を聞きなから時計を確認する。


「私、もうそろそろ帰ろっかな?」


「じゃ、俺も」


「なんか、お似合いだな、お前ら」


佐倉くんの言葉に一気に血の気が引く。駄目だよ、今言っちゃ。


「佐倉、ふざけるな。ま、あとは楽しめ」


「へいへーい」


機嫌の悪そうな如月の声に柄にもなく緊張する。面白くなさそうな佐倉くんに、心のなかで文句を言う。


「如月。私、トイレ寄ってきたい。先行ってていいよ」


「待ってる」


「いや、大丈夫。あとから行く」


「ふーん、分かった」


少し歩いてから、声をかけた。いつもなら、先行ってるって返ってくると思ったのに。