高校物語 ー秋ー

「ね、京子ちゃん、1つ協力して欲しいんだ」


「どうしたの?」


若干の予想は付くが、一応聞き返す。


「私、今回の修学旅行で如月くんに告白したいの。それを、助けて欲しい」


渡辺さんのうるっとした目に見つめられる。私には到底できない表情だと思いながらも、考える。彼女に協力して、私にはどんなメリットとデメリットがあるか?まあ、メリットはなくてもいい。


「何をすればいいの?」


「さりげなく、2人きりにして欲しいの!」


少し顔を赤らめながら話す渡辺さん。


「うーん、香耶は何とかできるけど、佐倉くんは分かんないな」


「香耶ちゃんだけでいい!お願い!」


「うん、分かった」


私だって人の役に立てれば嬉しい。こんなに喜んでるだから、協力してあげて良かったと思える結果にしたい。けど。


「でも、如月に告白してオッケーもらった人、いないよ?」


「それでもいいの!私さ、挑戦してみたい」


「じゃあ、私と如月、先帰るって行ったじゃん?その時、トイレに行くふりするから、如月が一人で帰ってる瞬間狙って告白してよ」


「うん!ありがと、京子ちゃん」