伸ばした右足がさっきおにぎりを食べるために準備した机に当たる。
ガンッ!
と大きな音がして、あたしたちは同時に息を飲んだ。
花子は瞬間的に伸ばした足を引っ込めて元の体勢に戻る。
しかし、音は教室の外まで聞こえてしまっていたのだ。
「今の音なんだ?」
「この教室から聞こえてこなかったか?」
2人の男子生徒のそんな会話が聞こえてくる。
あたしはできるだけ聡介に身を寄せた。
全員、息をするのも忘れていたと思う。
ジッと教室のドアを見つめて、廊下にいる生徒にどこかへ行けと念じることしかできない。
緊張でさっき食べたおにぎりが戻ってきそうになり、グッと押し込める。
背中側にある窓へ視線を向けている。
ここから出ることができればいいけれど、ここは3階だ。
飛び降りてもただじゃ済まされないだろう。
この教室の出口は廊下側にしかないのだ。
「ドア、開けてみるか?」
「鍵がねぇじゃん」
「壊せばいいだろ?」
ガンッ!
と大きな音がして、あたしたちは同時に息を飲んだ。
花子は瞬間的に伸ばした足を引っ込めて元の体勢に戻る。
しかし、音は教室の外まで聞こえてしまっていたのだ。
「今の音なんだ?」
「この教室から聞こえてこなかったか?」
2人の男子生徒のそんな会話が聞こえてくる。
あたしはできるだけ聡介に身を寄せた。
全員、息をするのも忘れていたと思う。
ジッと教室のドアを見つめて、廊下にいる生徒にどこかへ行けと念じることしかできない。
緊張でさっき食べたおにぎりが戻ってきそうになり、グッと押し込める。
背中側にある窓へ視線を向けている。
ここから出ることができればいいけれど、ここは3階だ。
飛び降りてもただじゃ済まされないだろう。
この教室の出口は廊下側にしかないのだ。
「ドア、開けてみるか?」
「鍵がねぇじゃん」
「壊せばいいだろ?」