そう思って出口へ向かったとき、聡介が教室に入っていた。
「あっ」
聡介があたしの顔を見て立ち止まる。
あたしは咄嗟に立ち止まっていた。
でも、いつも通りの言葉が出てこない。
それところか、あたしは聡介の右頬に貼られている絆創膏に視線が釘付けに鳴ってしまっていた。
「聡介、それって――」
「聡介どうしたんだよその怪我! 頬に怪我するとか小学生かよ!」
最後まで言うことがかなわず、聡介の友人が大声を出す。
その瞬間聡介が青ざめたのがわかった。
教室の中で敏感な生徒たちがこちらを見てヒソヒソとなにか会話を始めている。
「いや、これはその……」
聡介は青ざめた顔で右頬を隠すように触れた。
「どうせまたバカなことしたんだろ!」
聡介の友人はなにも気が付かず笑い続ける。
あたしはキュッと唇を引き結び、聡介の腕をつかんで教室を出た。
「あっ」
聡介があたしの顔を見て立ち止まる。
あたしは咄嗟に立ち止まっていた。
でも、いつも通りの言葉が出てこない。
それところか、あたしは聡介の右頬に貼られている絆創膏に視線が釘付けに鳴ってしまっていた。
「聡介、それって――」
「聡介どうしたんだよその怪我! 頬に怪我するとか小学生かよ!」
最後まで言うことがかなわず、聡介の友人が大声を出す。
その瞬間聡介が青ざめたのがわかった。
教室の中で敏感な生徒たちがこちらを見てヒソヒソとなにか会話を始めている。
「いや、これはその……」
聡介は青ざめた顔で右頬を隠すように触れた。
「どうせまたバカなことしたんだろ!」
聡介の友人はなにも気が付かず笑い続ける。
あたしはキュッと唇を引き結び、聡介の腕をつかんで教室を出た。



