恐怖ダウンロード

「陸、どうしたの!?」


美紀の言葉に答える余裕もなく、陸はそのまま横倒しに倒れて苦しみ始めた。


顔は真っ赤に染まり、咳は激しくなるばかりだ。


「どうしたんだろう」


夢があたしの腕を掴んで聞いてきた。


「わからない」


あたしは左右に首をふる。


陸がこんなに苦しんでいるところなんて今までみたことがない。


「ねぇしっかりしてよ陸!」


美紀が陸の体を揺さぶる。


陸の顔色は青くなり始めていた。


酸素が行き届いていないのだ。


このまま死ぬのではないかという恐怖が胸の中に湧き上がり、同時に嬉しさを感じている自分がいた。


陸がこのまま死んでくれれば、陸に対してもうアプリを使う必要はなくなるのだ。


つまり、損失について考える心配が1つ減るということだ。