恐怖ダウンロード

「だってさ、急にあんな風に暴れるなんて普通じゃないじゃん? 靖のやつ、強い人には逆らえない性格してるからあり得るって!」


どうやら美紀も靖の性格をちゃんと把握しているみたいだ。


「だよな。どっかでヤバイやつに絡まれて、やらされたのかもなぁ」


陸はそう言いながら何度か咳こんだ。


「どうしたの陸。風邪?」


「いや、なんだか喉の奥がかゆくて」


そう言ってまた咳込んでいる。


その咳はどんどん激しくなっていく。


「大丈夫?」


愛子が陸にペットボトルのお茶を差し出した。


陸はそれを受け取り、一気に口に入れた。


その瞬間だった。


陸は激しくせき込み、口に入れたお茶を噴き出したのだ。


「ゲホッ! ゲホッ!」


お茶が残っているペットボトルが音を立てて床に落ちる。


陸は両手を喉に当てて必死に空気を吸いこもうとしている。


しかし上手くいかないのか、ヒューヒューと苦しそうに空気が抜けていく音が聞こえてきた。