恐怖ダウンロード

☆☆☆

D組に入るとすでに4人は登校していた。


この4人が早い時間に教室にいるなんて珍しいことだ。


心なしか教室内の雰囲気は暗く、どこかうんざりしているようにも感じられた。


あたしと夢はなんでもないように自分たちの席に座った。


鞄から教科書やノートを机の中に入れていく。


「陸、その手早く治らないの?」


「もうちょっと時間かかるってよ」


「もう、本当にドジなんだから」


美紀の呆れた声が聞こえてくる。


陸の指はもしかしたら骨折くらいしているのかもしれない。


その間ずっと不便な思いをするのだと思うと、面白かった。


4人が他愛のない会話を大きな声でしているのが聞こえてくる。


その時だった。


不意に悲鳴が聞こえてきて全員の視線がそちらへ集中した。


確認してみると、靖が悲鳴を上げながら教室中を逃げ回っているのだ。


あたしはギョッとして目を見開いた。


そして夢へ視線を向ける。


夢も驚いた表情を浮かべていたが、それはすぐに笑顔に変わった。


靖を見ておかしそうに声を上げて笑っている。