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それから休憩時間に入るまで、あたしは手鏡を使って時々4人の様子を確認した。


美紀と陸の2人は授業なんてまるで聞いていない。


靖と愛子はノートはとっているけれど、時々スマホを取り出していじっていた。


きっと、美紀の暇つぶしにメッセージの相手でもさせられているのだろう。


美紀と一緒にいる限り、真面目に勉強なんてできないかもしれない。


靖と愛子を哀れに思いながら、あたしは手鏡をしまったのだった。