恐怖ダウンロード

「早く立って!」


夢が無理やりあたしを立たせようとする。


「待って……」


顔をしかめて懇願するあたしに、夢がスマホ画面を見せてきた。


『おまさせをご利用のお客様へ』


え……?


『この度、恐怖アプリをご利用いただき、まことにありがとうございます。


さて、アプリ内のおまかせ機能におきまして、重大なバグ発生しました』


バグ……?


なによ、それ……。


『本来相手に恐怖を与えるだけのはずが、その命まで奪ってしまうようになりました。
つきましては、おまかせ機能をご利用のお客様への損失も、通常より大きなものとなってしまいます。


まことに申し訳ございません。
ご理解をよろしくお願いいたします』


「なにこれ……」


「ヤバイよ靖子。早く家に帰ろう!」


夢に引っ張られ、どうにか体を起こした。


少し歩くだけで体中が痛くて悲鳴を上げそうになる。