恐怖ダウンロード

涙で滲んだ視界で確認すると、右手のブラウスから火が出ているのだ。


「キャアアア!!」


ひときわ甲高い悲鳴を上げる。


今すぐブラウスを脱ぎ棄てたいのに、体は全く言うことをきいてくれない。


顔面の痛みは恐怖により一瞬緩和した。


「誰か消化器!」


夢が必死に叫ぶ。


店員が持ってきた消化器で火はかき消された。


しかし終わったわけじゃない。


損失はまだまだ終わらない。


これはまだ、4人が経験したことの一部でしかないから。


「なんで、なんで……」


夢がガタガタと震えながらあたしのスマホを確認している。


画面を見ているその顔が一瞬にして凍りつくのがわかった。


そして見る見る青ざめていく。


「逃げなきゃ!」


夢があたしの腕を痛いほど掴む。


その瞬間、体の自由が戻ってきてあたしはその場に崩れおちてしまった。


体のあちこちが痛い。