恐怖ダウンロード

でも、止めてくれる人は誰もいなかった。


あたしは体中をテーブルや椅子や壁にぶつけ、痛みにも耐えた。


腕も足も無理やり動かされている人形になったようで、無理な方向に引っ張られていく。


心拍数は上がり、呼吸をすることも苦しくなってきた。


その時だった。


ダンスし続けるあたしにめがけて、窓辺に置かれていた鉢植えが飛んできたのだ。


それは誰も手に触れていないもので、突然空中を浮かんでとんだ鉢植えに誰もが驚いた。


鉢植えは迷うことなくあたしへ向けて飛んでくる。


「ヒッ!」


悲鳴をあげた瞬間、それはあたしの顔面にぶつかって落下していた。


激しい痛みが全身にかけぬけていく。


鼻からダラダラと血が流れ出して行って床を濡らした。


「ああああああ、嫌! 誰か、誰か!」


店員が慌てて駆け寄ってくるが、むちゃくちゃに踊っているあたしに近づくことができない。


夢が泣きながらなにかを叫んでいるのが見えた。


今度はなに!?


そう思っていると右腕に熱さを感じた。


ジリジリと何かが焦げているような匂いがする。